コラム

プロが教えるチューリップの水やりのコツ

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チューリップ
球根の育て方
球根栽培

チューリップを育てる上で私たちが一番のポイントに上げるのは肥料や土ではなく、間違いなく「水やり!」です。「水やり3年」と言われるほど、水やりは簡単なようで難しくチューリップを育てる上で最も大切で最も花が咲かなかった原因として多いものです。

特に、鉢植えの場合は、乾きやすくなるため、お水やりの基本をしっかりと押さえましょう!


チューリップは植付け後から芽が出ていない冬の間も、枯れるまで水やりが必要です。

◆植付け後⇒根の成長を促すため

◆冬の間⇒根の健全な成長のため(一度枯れると根は再生しない)

◆発芽~開花期⇒葉、花茎の成長に最も水を必要とする

◆開花後~枯れ上がり期⇒新しい球根の成長のため


水やりのタイミング

鉢で育てている場合は、「土の表面が乾いたら」が水を与えるタイミングの目安です。

お水やりを忘れそうな時は、チューリップと一緒に、ビオラやパンジーなどの花苗と一緒に植えることをおすすめします。水が足りなくなると、ビオラがぐったりするので、お水をあげるサインです。

目安として、冬場雨や雪が降らない地域や温暖な地域では、冬場は1週間に1、2回、芽がでてきてから晴天が続くようなら毎日お水をあげましょう。チューリップは根が張り、排水の良い土であれば、根腐れの心配はほとんどあまりありません。

【豆マメ知識!】

チューリップを同じ球数を植えてあっても、影響する要因によって水をあげる頻度は異なります。例えば同じ晴天であっても

例1)晴天・気温が高い・小さめの鉢・素焼き鉢・乾きやすい土
例2)晴天・気温が低い・大きめの鉢・プラスチック鉢・草花用の重い土

この2つを見比べたら、土の乾き加減が違ってきます。例1は乾きやすいため毎日水をあげた方がいいですし、例2なら、数日おきでも大丈夫でしょう。下の表に影響する要因をまとめました!

初めてチューリップを育てるビギナーさんや、お水やりがちょっと面倒だなと思う人は、できるだけ乾燥しにくいように大きめのプラスチック鉢や日陰で栽培してみてはいかがでしょうか?


 

お水はどれくらいあげればいいの?

「鉢の底から流れ出るくらい」がお水の量の目安です。

表面だけ湿っていても、根がある深い部分が乾いていては水枯れしてしまいます。

植付ケ後、しっかりと土全体にお水をいきわたらせましょう。植付け時に、鉢からお水がこぼれ出ないように、約2、3㎝程度お水をためるウォータースペースを作ることも大切です。

どれだけお水をあげればいいか分からない場合は、お水をあげる前に鉢を少し持ち上げてみて、お水をあげた後にも持ち上げてみてください。ずっしりと重みを感じるまで、しっかりと鉢の土全体に水を行きわたらせることが大切です。

また、土と鉢の隙間から水が流れ出て、鉢底から水が流れ出ても全体に水が浸透していない場合があるので、一度鉢の重さチェックをしてください。どれぐらいの水の量をあげればよいか感覚的に分かるようになります。


基本は根元に水をあげる

水やりは基本的には根本にあげましょう。上から水をあげると葉の上を水が流れ、根本まで水がいかない場合があります。また、葉の間に水が溜まることによって、灰色カビ病などを誘発する場合があります。

水をあげる時間帯はできるだけ涼しい朝や夕方がベストです。ただし、ぐったりしている時には日中でもお水をあげてください。