コラム

黒百合(クロユリ)の育て方

学名:Fritillaria camschatcensis
和名:黒百合(クロユリ)、蝦夷黒百合
科名: 属名:ユリ科 / バイモ属
原産地:日本(北海道)
耐寒性:強い 耐暑性弱

黒百合

黒百合(クロユリ)の育て方

山野草として人気の黒百合(クロユリ)。名前に百合とついていますが、フリチラリアの仲間です。北海道に自生し、うつむき加減に咲く姿は和の趣あふれる花です。

【植付け】 屋外

①用土

水はけのよい軽めの土を選びます。水はけが悪い場合は植付前に軽石などを混ぜ込み排水をよくしてください。鉢植えの場合は、水はけをよくするために鉢底に軽石などを入れておきます。

②植え付け場所・置き場所

耐寒性はあるが、高温多湿を嫌います。春、芽が出てからは日当たりの良い場所を好みますが、休眠期の夏は、高温を嫌うので、日陰になる場所が適しています。鉢植えの場合、花後は半日陰へ移します。

③植え付け方

◆庭植えの場合

植付け前に元肥を散布しよく耕します。球根と球根の間隔は約10㎝くらいあけて覆土は約5㎝くらいかけてください。

◆鉢植えの場合

直径約15㎝の鉢に約3球を目安にしてください。覆土は約2~3㎝くらいが目安です。寒さに遭遇しないと花を咲かせないため、冬は戸外で栽培しましょう。

 

【水やり】 

地植えでは、雨が降らず乾燥が続く場合はお水をあげてください。鉢植えは乾きやすいため土の表面が乾いていたら、鉢底から水が出てくるまで、たっぷりと水を与えましょう。夏の休眠期には水やりを控えます。

 

【花後の管理】

種をつけると球根の肥大が悪くなるため葉を残して摘み取ります。植えっぱなしでも大丈夫です。数年して花つきが悪くなると、葉が枯れる時期に球根を堀上げましょう。
葉や根、土を取り除き、ネットなどに入れて日の当たらない、風通しの良い涼しい場所で保管してください。その際、球根が腐りやすくなるため水洗いはしないでください。

 

【肥 料】

植付前、元肥として緩効性化成肥料を土によく混ぜます。油かすや鶏糞などは与えないでください。庭植の場合は追肥の必要はありませんが、植えっぱなしの場合は10月~11月頃にパラパラと緩効性化成肥料を撒いてください。緩効性肥料を元肥に与えれば、追肥の必要はありません。

▶元肥 花壇:約20~25g/m2  鉢・プランター:約3~5g/鉢

*緩効性化成肥料として、球根専用肥料をおすすめしています

 

【病害虫】

問題になる病害虫はほとんどありません。