チューリップQ&A チューリップが短く咲くのはなぜ?!
冬の低温に一定期間遭遇することで花茎が伸びる
冬場、温暖な地域や、暖冬の年には、チューリップが短く咲いた、葉にもぐるように咲いてしまうことも。
これは、チューリップにかぎらず、多くの秋植え球根類は、冬の低温に一定期間遭遇しないと、花茎が伸びない性質があるためです。チューリップは秋に球根を植え、冬の間に寒さにあうことで、春、温かくなるとぐーんと茎を伸ばし花を咲かせるのです。
そのため、温暖な地域や暖冬の年には、カタログやラベルなどに表記してある、草丈よりも短く咲いてしまう場合があります。
①花が咲いてからも茎が伸びる
チューリップは花が色づき始めてからも茎を伸ばします。芽が出てから花が咲くまでの成長スピードは速く、この時期に特にお水を必要とします。
低く咲いたからといって諦めず、水やりをこまめにすることで茎の成長を促すことができます。
鉢植えの場合は土が乾きやすいので、晴れた日は毎日お水をあげましょう。鉢底から水が出てくるまでたっぷりお水をあげてください。
②鉢植えの場合は、日陰の涼しい場所に移動
チューリップは花が咲いている間は、茎が成長するため、できるだけ涼しい場所で育てることで開花期間が長くなり、茎も伸びます。
また、鉢植えの場合は、土の中の温度が温かくなりやすいため、植えた後も日当たよい場所ではなく、雨や雪のあたる日陰の涼しい場所で育てることで翌春、短く咲くことを予防できます。

植付後、土の中の温度を低く保つ工夫も大切です。
しっかりと土をかぶせる!深さの目安は球根の高さの約2倍。チューリップだと約10㎝くらいです。ビオラやパンジー、ノースポールなどの草花と一緒に植えると、土の温度も上がりにくく乾燥防止にもなるのでおすすめです!
また、鉢植えやプランターの場合は、特に土の温度が上がりやすくなるため、芽が出るまでは日の当たらない雨や雪があたる涼しい場所で育てましょう。そして、冬の間もお水やりを忘れずに!
温暖な地域でも暖冬でも 冬咲きアイス球根を楽しむ!
普通の秋植え球根と違い、冬咲きアイス球根は球根の状態で冷蔵処理をしてあります。そのため、冬のない温暖な地域や暖冬でもチューリップを楽しむことができます。しかも、春が来る前に咲き、まだ寒い時期に咲くので約1か月程度花を楽しむことができます。