特集:ミニチューリップの押し花
人気の球根付きミニチューリップが「押し花に」
数多くのチューリップ押し花作品を発表しておられる東 昌子さん チューリップの産地である富山県砺波市で生まれ育ち、小さなころから慣れ親しんだチューリップにはひときわ思い入れがあるようです。
自然で繊細に仕上がった作品は東さんの植物観察力へ高さの証です。
今回、大好きな原種系チューリップを球根付きの植物標本風にアレンジしてもらいました。
1.原種系チューリップ ポリクロマ
押し花にしていただいたのはイスラエルのネゲブ砂漠に自生するチューリップ、ポリクロマです。2月には咲く早咲きで、白色の花弁に中央が黄色の繊細な枝咲き種です。
2.押し花レッスン
チューリップの押し方と組み立て方の基本を紹介します。花・葉・茎・球根と、それぞれの特徴に合わせて処理の仕方を工夫するのが自然な植物標本に近づけるポイントです。
今回、当球根組合スタッフが押し花作りに初挑戦してみました。
「植物標本スターターキット」で作った押し花素材をつかってアクリルスタンドと球根付き押し花額作りを東昌子先生に指導していただきました。
【押し方】※「植物標本スターターキット」を使用
「植物標本スターターキット」で作成した押し花を用いて、飾り方をご紹介します。
【アクリルスタンド仕立て】※市販のアクリルスタンドを使用
花絵額仕立て
※不思議な花倶楽部会員向けの専用教材を使用
全国の押し花教室紹介 https://www.oshibana.com/license.html
3.球根付きのミニチューリップはどうやって育てるの?
原種系チューリップは花が小さく、日が当たると星形に開き、夜になると閉じます。また球根は小さく、円周が約5~9cm位です(普通のチューリップは円周が10~13cm)。球根の外皮は非常に厚く、内側は細かな毛で覆われているのも原種系の特徴です。
栽培はとっても簡単で、普通のチューリップと同じです。露地植えなら植えっぱなしでも数年は咲いてくれます。温度に敏感に開花する原種系、でも押し花用の材料として準備するにはいくつかのポイントがあります。
【押し花用「球根付きミニチューリップ」の準備のポイント】
1.土から掘り上げるタイミングはつぼみが少し色づいた時
2.押し花にする時まで、水栽培で育てて、部屋の温度で開花調節する
3.土からの掘り上げの際はできるだけ根を切らないようにする
4.押し花にする分だけ鉢植えやポリポットで育てれば根が切れにくい
5.鉢から取り出した後、水の入ったバケツの中で土を落とし、根洗いするのが一番良い方法です
4.ご注文方法
「押し花におすすめのミニチューリップ」と「植物標本スターターキット」は日本ヴォーグ社等でご購入いただけます。こちらから
(なお作品例のような額フレームは植物標本スターターキットにはついておりません)