球根職人/水野豊造氏<6月13日>

日本で初めてチューリップの育種を行った水野豊造氏を今回はご紹介します。

ぶんぞう

国内で初めてのチューリップ『天女の舞』や『王冠』を育成した水野豊造氏(みずのぶんぞう)を今回はご紹介します。
富山県砺波市矢木の人、明治31年与七郎長男として生まれました。生来過激な労働に適しないながらも土に親しむことに興味をいだき、特に球根栽培に情熱を注いだ人です。
大正7年、苦心栽植したチューリップの見事な生育に着目し、水田裏作栽培に成功しました。今から90年も前の話です。時代的には第一次世界大戦が終結し、国内では富山から始まった米騒動が日本全土へと広がった年です。
昭和13年富山県輸出球根出荷組合連合会を設立し、輸出産業の基礎作りに努力しました。昭和20年、終戦と同時に将に全滅せんとした球根を『文化社会には花は欠くことのできないもの』と花卉需要の将来性に着眼し、その生産の復興と事業の育成に献身しました。
またチューリップの育種にも取り組み『天女の舞』『王冠』『黄の司』など新品交配の作品を発表し、昭和27年には日本初の種苗登録として斯界の注目を浴びました。

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生涯、酒たばこはもちろん、茶も飲まず、湯しか口にしなかったとチューリップ一筋の、ひたむきな人生だったと聞いています。
私が好きな水野豊造氏の言葉です。
「富山のチューリップは土や肥料や労力で作るのでなく魂で作るのである」
「どんな花が咲くか来春でなければ分からない球根を売っているということは、信用を売っていることになる。だから誰々の畑のチューリップではなく、富山のチューリップをすべてよくしなくては」

★水野豊造氏が育成した品種
「天女の舞」白に紅桃覆輪の一重咲き(1952)未販売(上段左画像)
「王冠」乳白黄色の一重咲き(1952)未販売(上段右画像)
「黄の司」濃黄色の一重咲き(1952)未販売
「ザ・グレゴールミズノ」
出典:「富山チューリップの歩み 故水野豊造翁顕彰記念」富山県花卉球根農業協同組合編刊

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